2017/03/03 21:28

3月4日(土)に、12cmポット苗のツツジ9種類を1本ずつ、此方で選んで御送りします。

この詰め合わせの内容を、開花期の写真を交えて簡単に御紹介します。

尚、実際の花色は、掲載している写真より綺麗です(特に桃色の花)。

開花をお楽しみに御待ちください。

特に記載がない限り、開花は4月下旬から5月上旬頃が盛りです(地域や気候で変動しますので目安です)。



1.カメレオン

ツツジとアザレアのハイブリッドです。

咲き始めは濃紅色が主体ですが、時間が経過して退色してゆくと、淡桃色が主体になっていきます。

この花色の変化が、カメレオンという名の由来だそうです。

濃紅色と淡桃色の花を1株で楽しめます。

独特な花色で、人目を惹く美しさです。



2.貴婦人(キフジン)

平戸ツツジと久留米ツツジの交配種で、淡紫色で二重の花を咲かせます。

中輪多花性で、開花期は株が紫色に覆われます。

花弁の外側が紫色で、中心に向かうにつれ、徐々に薄くなってゆきます。
紫色のグラデーションが美しく特徴的です。
中心部は白色のようになり、上弁の黄緑色の斑点が映えます。

気品のある美しさで、他の紫色のツツジとは一線を画する品種です。



3.銀河(ギンガ)

久留米ツツジとアザレアの交配種です。

淡緑色の葉に糸覆輪の斑が入ります。

花期以外にも美しい斑を楽しめる点が魅力的です。

花は大きめの中輪咲きです。淡桃色の花はとても可愛らしいです。




4.口紅(クチベニ)

花は白色の爪紅です。紅色はやや淡く、可愛らしい印象の花です。

白色と紅色の割合は花毎に違います。



5.黒光錦(コッコウノニシキ)

黒光錦は黒光司(コッコウノツカサ)の斑入り品種です。

緑色の葉の縁に、覆輪の斑が入る、美しい品種です。

花期以外にも通年美しい斑入り葉を楽しめる、観賞価値の高い品種です。

黒色を帯びた、濃紅色の花を咲かせます。

赤花の久留米ツツジは多いですが、黒色を帯びる点が独特です。

黒色が紅色に深味を与えています。



冬の寒さで赤茶色に紅葉する事があります。

葉の緑色が赤茶色に、斑の部分が赤色に紅葉します。



6.裾濃の糸(スソゴノイト)

花は若干桃色を帯びた濃紫色で、一重の小輪咲きです。

樹形は横張性で、生育が良く、耐寒性が高い品種です。

同じ紫色の久留米ツツジである「紫胡蝶(ムラサキコチョウ)」に比べ、花がやや桃色を帯びています。

また、紫胡蝶とは違い、枝は細くありません。

樹形は開帳性が強く、樹形が纏まり易いです。





7.雪牡丹(ユキボタン)

白花八重咲きの久留米ツツジです。白花の品種は多いですが、八重咲きの雪牡丹は清楚且つ豪華な印象を受けます。
純白の上弁に黄緑色の斑点があり、花の中心が黄緑色に見えます。



8.レジナ

花は小輪咲きで、白色に桃色の覆輪が入ります。

ツツジの中でも開花時期が特別早く、関東では3月から4月頃に開花します。

他のツツジよりおよそ1か月も早く咲きますので、とても目立ちます。





9.レックス

鮮やかな淡橙色で中輪の花を咲かせます。

橙色のツツジは珍しいと思います。

開花は4月で、他のツツジよりやや早く開花します。

開花して暫くすると花色が褪せますが、退色した花も綺麗です。



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以上、色合いや開花期等の特徴が異なる9種を選びました。

特に意識したわけではないのですが、派手で鮮やかな品種が多くなりました。

特別早咲きのレジナから始まり、早咲きのレックス、他の各種ツツジ、遅咲きの黒光錦と、開花期をずらして長くお楽しみいただけます。


また、葉に斑が入る品種を2本選びましたので、花期以外も御鑑賞いただけると思います。


日の出やレックス、黒光錦等は、冬に葉色が赤茶色に紅葉します。

冬は花が少なく、落葉して寂しくなりがちですが、少しでも彩ってくれればと思います。

御気に召して頂けたら幸いです。


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