2016/10/08 21:29
ツツジといえば、ゴールデンウィーク頃に満開の花を楽しませてくれる、春の代表的な花木です。
数多くの品種が作出されており、花期には、どこの園芸店でも店先に並んでいます。
しかし、花期が過ぎると店先から退場し、来春まで御目に掛かれない事も少なくありません。
やはり、店先では華がないと、並び続けるのはなかなか難しいかもしれません。
しかし、秋の彼岸が過ぎ、気温が下がって秋雨が続く時節になると、植木を植え付けるには良い頃合いになります。
植え付けて間もない植木の管理も楽になります。
特に来春に開花する花木は、今頃植え付けると良く根付き、翌年には良く成長して充実した株になるのでお勧めです。
ツツジは花期終了直後が剪定の適期ですので、剪定や植え替え等の手入れをする為に、一度販売を取り下げておりました。
秋の植え付けに良い頃合いですし、夏の土用芽が伸びて、更に成長したツツジの販売を再開致しました。
ツツジは古今東西で愛されており、数多くの品種が作出されています。
此方でお売り出来るのは極一部ですが、其々独特の魅力がありますので、お気に入りのツツジと出会えましたら幸いです。
此度は手持ちの品種の中でも特に人気の高い、久留米ツツジ ”黒光司(コッコウノツカサ)”を御紹介します。
久留米ツツジは小輪多花性で、花期には株全体を花が覆うほど花付きが良い品種群です。
黒光司は4月下旬から5月上旬頃に、黒色を帯びた濃紅色の花を咲かせます。中輪の一重咲きです。
久留米ツツジの中では、開花期は遅い部類です。
赤花の品種は数あれど、黒色を帯びているのが独特です。
黒色を帯びる事で、赤色が深く、濃厚になっています。
写真撮影の腕が悪い為、実物には及ばないのが残念です。
蕾を見ると、黒色を帯びていることがハッキリと分かります。
独特の赤色は、同じ久留米ツツジの赤花品種である、”太陽”と比べると良く分かります。
下は太陽の開花期の様子です。
太陽は明るくて朱色に近いですが、黒光司と見比べると、後者の赤色の濃さと深さが際立ちます。
また、赤花でも濃桃色を帯びた ”日の出”等とも大きく違います。
下は日の出の開花期の様子です。実物はもっと赤色が濃い印象です。
ツツジは沢山の品種があり、花色や樹形等、千差万別ですが、どれが優れているというわけではないので、お好みに合わせて選べるのが嬉しいです。
今のうちにお気に入りの品種を選んで植え付けておけば、来春までの楽しみが出来るのでお勧めです。
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久留米ツツジ ”黒光司(コッコウノツカサ)” と ”黒光錦(コッコウノニシキ)”