2016/07/26 21:19
矮性サルスベリの【チカレッド(Lagerstroemia indica "Chica Red")】が開花し始めて来ました。
サルスベリは落葉小高木ですが、チカレッドは矮性種で、樹高が約1mから1.5mほどに収まります。
通常のサルスベリより場所を取らないので、現在の住宅事情によく合うと思います。
また、通常のサルスベリと違い、小さい苗の時から花付が良いので、鉢植えや盆栽にはうってつけの品種です。
矮性サルスベリでは【チカソー】が有名ですが、チカレッドはチカソーより大きく、通常のサルスベリをそのまま小さくしたような印象です。チカソーは樹形も葉も花も小さく、特にグラウンドカバーに向きますが、チカレッドは上述の鉢植えや盆栽、小型の庭木に向きます。勿論、低く切り詰めればグラウンドカバーにも使えます。
サルスベリは百日紅とも呼び、夏から秋の長い間、美しい花を咲かせます。
暑い夏に鑑賞できる花木は多くありませんので、良く目立ち、美しさが際立ちます。
チカレッドの花は、鮮やかな紅色です。写真では色がぼやけているのが残念ですが、実物はもっと鮮やかです。
花付きの良さも相まって、とても見応えがあります。
葉は濃緑色ですが、新芽は赤色で綺麗です。流石に花には見劣りますが、赤色と濃緑色の対比が美しいです。
強健で育て易く、大きくなりすぎて困ることもなく、鮮やかな美しさと素晴らしい品種なのですが、通常のサルスベリより挿し木繁殖が難しい点が悩みの種です。その為に数が少なく、お値段もお安くはありませんが、それだけの価値がある逸品です。
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