2016/02/09 20:39

学名:Vaccinium ashei ‘Woodard’
樹高:2.0m~3.0m ※樹高は環境にも因る。
樹形:株立ち。シュートを次々と伸ばし、ブッシュ状に育つ。開帳性。
葉色:緑色。秋は紅葉。冬は落葉する。他の品種に比べ、冬の葉が木に残り易い。
剪定・刈込:冬の落葉した休眠期が最適。果実を切り落とさなければ、他の期間でも可。
         幼木の内は樹勢が弱いので、剪定は必要ない。
病気:強い。
害虫:強い。イラガやミノムシ等が付くが、大した被害はない。
     熟した果実を鳥が食べるので、収穫期だけでも防鳥網があると良い。
日照:日向を好む。乾燥に弱いので、夏に西日が当たらないとより良い。
成長:早い。
耐寒性:やや弱い。関東以南の温暖な気候を好む。冷涼な地域はハイブッシュ系が向く。
耐暑性:強い。
施肥:2月と収穫後に施肥。酸性土壌を好むので、石灰は厳禁。石灰を多く含む(採卵)鶏糞等も施肥してはいけない。
用途:果樹。鑑賞樹として、初夏の釣鐘型の白い花や秋の紅葉も楽しめる。
     露地植えでも鉢植えでも育て易い。盆栽や添景木にも有用。
     少し勿体ないが、食用と鳥の観察用を兼ねても良い。



【育て方の備考】

・ラビットアイ系は自家結実性が低いので、同系統の他品種を近くで育てると良い。

・ブルーベリーは酸性土壌を好む。ラビットアイ系は土壌適応力が高く、普通の赤土等の庭に植えても良く育つ。

・野菜畑等のアルカリ性に傾いている土地に植える場合、酸度無調整のピートモスを混ぜて、酸度を調整する必要がある。

・鳥が完熟果を啄みに来るので、収穫期は防鳥網を設置すると良い。果実の数が多ければ、防鳥網なしでもそれなりに収穫出来る。

・数年間に渡って果実を生らせた枝は、結果の数が急に落ちる。このような古い枝は剪定し、若い枝に交代する。

・ラビットアイ系は成長が早い為か、施肥をしてもクロロシスが発生し易い(特に先端の新芽)。クロロシスになると、葉の緑色が薄くなり、葉脈がくっきりと見える。普通に施肥をして育てている場合は、多少クロロシスになっても直に回復するので問題ない。

・新たに勢いよく伸びたシュート(幹)をバッサリ切ると、剪定箇所付近から枝が複数伸びる。シュートは半分から1/3ぐらいに切り詰めると良い。剪定して枝が増えると、果実の収穫量も増える。

【概要】
ラビットアイ系で最初期に日本に導入された品種の1種。初期から現在まで栽培されているだけあって、育て易く、果実も美味。

果実は中粒から大粒。初期に成熟する果実ほど大粒。
果実は甘酸っぱく、生食の他、ジャムやジュースに向く。香りと食味が良い。
樹上で完熟した果実は酸味が消え、濃厚な甘さで美味。
完熟果は、自分で果樹を育てなければ味わえない醍醐味といえる。

樹勢が強くて豊産性なので、収穫量は多い。
ラビットアイ系の中では、シュートが発生し易い。

収穫は7月上旬もしくは中旬頃から。ラビットアイ系の中では早生。

ブルーベリーは果樹の中でも栽培が容易なので、園芸初心者でも育て易い。

初夏に、釣鐘型の小さな白い花を沢山咲かせる。花の形状はドウダンツツジに似る。


ウッダードの果実は、初めに熟す果実は大粒だが、徐々に中粒からやや小粒になる。
大粒の直径は約15mm~20mm。



晩秋に紅葉する。他の品種に比べ、紅葉が遅く、葉が冬まで残り易い。


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