2017/07/28 23:12
学名:Abelia × grandiflora ‘Confetti’
樹高:0.5m~1.5m アベリアの中でも樹高が低く、1m以下に仕立てられる事が多い。
横幅:1.0m~2.0m ※樹高と横幅は仕立て方や環境等にも因るので目安。
樹形:株立ち。
葉色:緑色の葉にクリーム色の覆輪が入る。新芽や冬は斑が桃色を帯びる。新梢は赤色。
花:白色。小さい花で、微かに芳香がある。6月頃から10月頃の長期間に渡って開花。
剪定・刈込:萌芽力が高く、ほぼ通年可能だが、強い刈込は初春の新芽が芽吹く前が適期。今年伸びた枝に花芽を付け、開花期間が長いので、5月頃からは樹形を乱す徒長枝を剪定する程度にすると、多くの花を楽しみ易い。花期の終わった11月頃は花芽を気にせず刈り込める。
病気:強い。稀に斑点病。
害虫:強い。
日照:日向を好むが、半日陰でも生育する。
成長:やや遅い。
耐寒性:普通かやや強い。冬の寒さで幾らか落葉することもある。露地での植栽範囲は東北以南。
耐暑性:強い。
施肥:2月と9月に緩効性肥料。刈り込んだ後にも施肥をすると良い。
植栽用途:グラウンドカバー、花壇、寄せ植え、鉢栽培、低めの生け垣等。
【育て方の備考】
・特になし。病害虫に強く、育て易い。稀に斑点病に罹患するが、大きな被害はない。
・半常緑広葉樹であり、冬の寒さで一部落葉する事がある。萌芽力が強く、春には新芽が伸びる。
・先祖返りで、斑の入らない葉が現れる事がある。そのような枝は枝元から切り取る。
【概要】
アベリアは日本を含む東アジアや南米等に自生するが、園芸でアベリアというと、園芸品種のハナゾノツクバネウツギ(花園衝羽根空木。又はハナツクバネウツギとも)の事を指すのが一般的である。
花園という名前が付く通り、花が沢山咲き、花期が6月から10月頃と長期間に亘る事が特徴。
白く小さい花は可憐で、香りも優れる。
花が少ない夏にも花を楽しめる点が嬉しい。
花の萼片が羽根突きのツクバネ(衝羽根)に似る。品種にも依るが、赤色の萼片は小さいが美しい。
日向を好むが耐陰性が強く、半日陰程度でも問題なく生育する。
病気や害虫にも強く、とにかく育て易い。
コンフェティはアベリアの斑入り品種で、葉にクリーム色の覆輪が差す、美しい品種。
新葉は斑が濃桃色を帯びる。
また、冬は全ての斑が濃桃色になり見事。
斑入り品種ながら、夏の葉焼けに強く、真夏でも美しい斑入り葉を保っている。
1年を通して観賞価値が高い、優れた品種といえる。
難点とまではいかないが、白花がクリーム色の斑と色合いが近い為、他の品種より花がやや目立ち辛い。
花の基の萼片も斑が差して美しいので、近付いて鑑賞したくなる。
アベリアは通常、樹高が1~2mほどになるが、コンフェティは矮性で、樹高が1m前後にしかならない。
ここまで大きくする事は少なく、もっと低い高さを維持して植栽されている。
成長が遅い事もあり、高さを維持する事は容易。鉢植えや狭い場所でも育て易い。