2017/06/14 15:04


学名:ficus carica
樹高:2m~4m。※樹高は品種や仕立て方、環境等にも因るので目安。
樹形:直立性。樹勢が強く、横に枝が広がり易く、樹形が小さく収まり易い。
葉色:緑色。冬は落葉。
剪定・刈込:落葉後から翌年2月まで。
病気:やや強い。稀に炭疽病、褐斑病、黒さび病等。
害虫:やや強い。カミキリムシ(テッポウムシ)には注意。ナメクジ、カイガラムシ、ハダニ。
日照:日向を好むが、多少の半日陰でも育つ。
成長:旺盛。
耐寒性:やや弱い。冬季-8℃~12℃以下になる地方では、果実の収穫及び越冬は難しい。
耐暑性:やや強い。
施肥:寒肥、6月中下旬から7月に果実の生育と新梢の成長の為に。収穫後の秋の御礼肥。緩効性肥料

中性から弱アルカリ性を好むので、年1回石灰を施しても良い。



【育て方の備考】

・カミキリムシは見つけ次第捕殺する。
カミキリムシは成虫は樹皮を食害する。幼虫はテッポウムシとも呼ばれ、幹や枝の内部を食害する。
イチジクを食害するカミキリムシは、クワカミキリムシやキボシカミキリムシ、ゴマダラカミキリムシ等。


幹に開けられた穴から木屑が出ている場合、幼虫のテッポウムシが食害している。
園芸店等で売られている細いノズルの付いた専用の殺虫剤(園芸用キンチョールE等)で、穴の中に薬剤を入れる。
もしくは、農薬計量用の注射器でスミチオン等の殺虫剤を入れても良い。
針金等で幼虫を刺しても良い。


成虫は捕殺する。定期的に見回り、成虫や幼虫の食害による木屑を見つけると良い。


効果のある薬剤はカミキリムシの種類にも因るが、MEP乳剤(スミチオン乳剤、 ガットサイドS等)、ピレスロイド系のペルメトリン(園芸用キンチョールE等)、アセタミプリド水溶剤(モスピラン水溶剤等)、スタイナーネマ カーポカプサエ剤(バイオセーフ)等。
カミキリムシの種類にも因るが、春か初夏から秋までが薬剤散布の適期。

定期的に散布して成虫を駆除するほか、食害された穴に薬剤を入れて幼虫を駆除する。



風通しを良くして、施肥をして、樹木を元気に育てると良い。
予防になるほか、被害に遭っても回復し易い。




・剪定の適期は、落葉後から翌年の2月まで。
剪定により樹形が整うと共に、萌芽してボリュームが出る。
簡単な剪定の仕方では、剪定の適期に各枝の先端を切り戻し剪定するだけで十分。<br>
秋果だけを収穫する事になるが、大きくて甘い秋果を収穫出来て、木の大きさと樹形を維持し易い。



【概要】

更新途中。


露地植えの北限は関東以南。鉢植え等で冬に温室等に取り込む等の対策で、全国で越冬可能。
「ブラウンターキー」や「イスラエル」等の耐寒性のある品種は、もう少し北でも生育するかもしれない。