2017/02/16 12:31

植木の地植えのやり方を、簡単にまとめました。

御参考になれば幸いです。


植え付ける場所に、植える根鉢の2周りか3周りほど大きい穴を掘り返し、硬い土をスコップで砕いてください。
簡単に耕した状態になりますので、根付き易くなります。根の生育にも良いです。


植え付けの際は、土が泥になるほど水を与えます。バケツに入れておくと宜しいかと思います。
根と土の隙間に泥が水と一緒に流れ、隙間が埋まり易くなります。


立性の木の場合、水極め(みずぎめ)をすると尚良いです。
やり方は以下の通りです。


1. 穴に根鉢を入れた後、穴の深さの半分だけ埋め戻します。

2. 穴の周りに、土を土手の様に盛って、水が溜まるようにします(これを水鉢と呼びます)。

3. その後、水鉢から溢れない程度に、たっぷりと水を与えます。
  土が泥になりますので、木を揺すってあげてください。

4.その後、穴の残りを埋めて、完成です。水鉢は崩さないでください。以降の灌水に使います。


水極めは必須ではありませんが、水極めしなくても、植え付け直後にたっぷり水を与えて与えてください。


匍匐性の苗や小型の苗は水極めがやり辛いので、しなくても良いと思います。
この場合、植え付け直後にたっぷりと灌水してください。


植え付け後、根付いてしまえば、基本的に灌水は不要です。
根付くまでは、表土が乾いたら灌水してください。
灌水の際は、植え付けの際に作った水鉢に水を溜めるように灌水すると良いです。
樹種や諸条件に因りますので、絶対ではありませんが、根付いた後は灌水はほぼ不要です。
根付くまでの期間は、樹種や状態、気候等で違います。
大雑把な目安ですが、2~3ヶ月は土が乾いたら灌水してあげてください。


但し、猛暑や日照り等で土がカラカラに乾いている場合、地植えでも灌水してあげた方が安心です。
特に、植え付けてから最初の夏や、乾燥に弱い樹種は猶更です。
夏の灌水は、朝か夕方になさってください。
昼間は灌水してはいけません。



◆元肥について


植え付けに際し、土に混ぜる肥料を、元肥(もとごえ)と呼びます。
これも樹種や諸条件に因りますので、絶対ではありませんが、余程の痩せ地でもない限り、元肥は不要だと考えます。
元肥は正しく施肥すれば、生育に良いです。
しかし、伸びたばかりの根に肥料が当たると、根がダメージを負う事があります。
特に掘り取りした苗は、根を切ってある為、デリケートです。


以上の理由で個人的には、元肥はしなくても宜しいかと思います。
経験のある方や、元肥を施肥したい方は、やっていただくのも宜しいかと思います。


例外として、粘土質等の植え付けに相応しくない土壌に植栽される場合、腐葉土等を沢山入れて植え付けるのは有効だと思います。