2017/01/15 00:30

学名: Ulmus minor ‘Dampieri Aurea’
樹高:5m前後。 
横幅:約3m。※樹高と横幅は、環境や仕立て方にも因る。
樹形:枝が垂直に伸びるファスティギアータ。
葉色:黄金色。日の当たり辛い部分の葉は黄緑色から緑色。冬は落葉。
剪定・刈込:11月下旬から3月の落葉期が適期。弱い剪定なら他の季節でも可能。成長が遅く、手間は少ない。
病気:強い。
害虫:普通。カミキリムシの成虫による樹皮の食害や幼虫による幹内部の食害に注意。
日照:日向好む。日差しが足りないと、黄金色の発色が悪くなる。
成長:やや遅い。
耐寒性:強い。
耐暑性:普通。
施肥:2月から3月頃と、8月から9月頃。緩効性肥料が良いが、他の肥料でも可。
用途:シンボルツリー、庭木、生垣、鉢植え等。幅が出ないので、狭い場所に向く。


【育て方の備考】


・夏前後の強い日差しで、葉焼けする事がある。特に鉢植えでは、夏の水切れに注意。


・日照が足りないと、黄金色が綺麗に発色せず、黄緑色や緑色になる。風通しの良い日向で育てる。


・接ぎ木苗の場合、台木のニレの芽を切る。ニレは萌芽力があり、何度切ってもひこばえが生えて良く伸長するが、栄養をとられない為にも切り取る。


・稀にカミキリムシ等の成虫が樹皮を食害する他、幼虫が幹内部を食害する。幼虫は樹皮表面に穴を空け、そこから糞の木屑を出す為、穴の直下の地面に糞が溜まるので、この糞が目印になる。
対策として、成虫は捕殺する。幼虫は穴にそこにスミチオン等の殺虫剤を、ノズルや注射器等で注入する。


【概要】

ヨーロッパで交配された、ニレの園芸品種。黄金葉がとても美しい、とても鮮やかで人目を惹く品種。


ヨーロッパで交配された、ニレの園芸品種。黄金葉がとても美しい、とても鮮やかで人目を惹く品種。
日本に自生するニレに比べ、葉が明らかに大きく、全く違う印象を受ける。
葉には鋸歯があるが、柔らかくて痛くない。
他の葉の影になる等して、日照が少ない葉は、黄緑色から緑色になる。
この為、枝先端の新葉は黄金色に、それより古い葉は黄緑色から緑色になり易い。
日向への植栽が望ましい。


秋の黄葉も美しい。



箒の穂を逆さまにしたような樹形(ファスティギアータ)に育つ為、幅が出ず、スマートな樹形に育つ。
成長が遅く、幅も出ない為、狭い場所にも向く。大きさも維持し易い。
強健で手間もあまり掛からず、育て易い。
美しく、あまり大きくならず、管理も楽であり、現代の園芸事情に適した樹木であるといえる。