2016/09/13 16:22

学名:Spiraea thunbergii
樹高:約2m
横幅:1.5~2.5m ※樹形と横幅は環境や仕立て方にも因る。
樹形:株立ち。枝が弓型に枝垂れる。
葉色:緑色。晩秋に黄色から赤色に紅葉して落葉する。
剪定・刈込:4月の開花直後が適期。樹形が自然と整い易い。9月中頃に花芽が形成されるので、それまでに済ませる。
病気:強い。稀にうどんこ病。
害虫:強い。稀にアブラムシやカイガラムシ。
日照:日向を好む。
成長:早い。
耐寒性:普通。関東以西に自生するので、露地植えの北限もそのぐらいが目安。
耐暑性:強い。
施肥:2月と9月に緩効性肥料。新梢の展開する4月頃にも施肥しても良い。
用途:シンボルツリー、鉢植え、庭木、生け花、根締め、添景木等。落葉樹だが生垣にも。


【育て方の備考】

・新梢に、稀にアブラムシがつく。見つけ次第、殺虫剤を散布する。込み合った枝を間引き、通風と採光を促して予防する。


・9月中頃に花芽が形成されるので、剪定はそれまでに済ませる。4月の開花期終了直後が剪定の適期。

 自然樹形を楽しむことが多く、自生しているだけあり、放任しても良く育つ。

 枯れ枝や古枝を剪定して、通風と採光を促すと、病害虫を予防出来て良い。

   


【概要】

ユキヤナギは樹高1.5~2m、幅2~3mほどの株立ちに育つ、落葉広葉樹。

関東以西に自生し、病害虫に強い強健種。」

葉は緑色で、秋に黄葉し、冬は落葉する。

枝が弓形に枝垂れ、4月頃、白色で直径約5mmの小花を株全体に咲かせる。


開花期は株全体に雪が積もったように白く、華麗且つ豪華。

白花に包まれた枝が弓型に枝垂れる様は優雅で、花材に用いられる。


葉が柳に似ている点と、開花期に冠雪したような姿から「雪柳」と名付けられたとの事だが、バラ科シモツケ属。


各地で自生しているだけあって、病害虫に強く、樹勢も強く、強健。

優雅な自然樹形を楽しむことが多い為に剪定の手間も少なく、総じて育て易い。

低木で狭い場所でも育て易いので、現代の園芸事情に適している。


原種の白花の他、花が桃色であったり、葉に斑が入ったりする園芸品種も流通している。



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ユキヤナギの開花